当院では小児科全般に加えて、小児循環器疾患の専門的な診療も行っております。
子どもにみられる心臓病には、生まれながら心臓の形や機能に異常がみられる先天性心疾患、心臓の筋肉の病気である心筋症、川崎病に合併する冠動脈疾患、ウイルスが心臓に炎症を起こす心筋炎、不整脈などがあります。
さらに、思春期前後の子どもによくみられる起立性調節障害も対象となります。思春期には体が急に成長し、自律神経のバランスが崩れやすく、朝が起きづらい、頭痛がする、立ちくらみがする、といった症状が出るようになります。自律神経の病気ですが、循環器の対象です。
また、乳幼児健診や就学時検診・学校検診などで心雑音や心電図異常・不整脈を指摘された場合にもご相談ください。
2021年に移植医療啓発目的の小説「たすき」を自費出版しました。
電子書籍はAmazon Kindle、楽天ブックス、dブックなど
紙媒体はAmazonから(オンデマンド ペーパーバック)
現在、臓器移植を必要とする患者の数に対して、ドナーの数はまだまだ少ないとされています。医療者であれば臓器提供意思表示カードは知っていて当たり前なのですが、一般の方にはその存在すら知らないという人も結構多く存在しています(ドナーカードへの記入率は10%程度と言われています)。これは、移植医療というものを知る機会が少ないことも原因と考えられます。
移植医療は決して他人事ではなく、いつ誰の身に起こるか分かりません。それは臓器提供側、移植希望側のどちらにも言えます。移植医療の普及において、作中にもあるように家族や学校などで普段から話し合う機会を設けることはとても大切です。そのため、この小説は中高生にも分かりやすいように書いたつもりです。
より多くの重症児たちに明るい未来を届ける為、移植医療の啓発活動は欠かせないと考えています。決して臓器提供に偏る必要はなくて、多くの人にこの小説を読んでもらって、移植医療について考えるきっかけの一つになればいいなと思っています。